遊休不動産の活用の落とし穴「家族間合意形成」

みなさま、おはようございます。

今年も残すところ、あと僅かとなって参りました。
最近は冬の晴天が続いていて、朝焼け、夕焼けと富士山がとてもキレイに見えます

多く方が昨日までに「仕事納め」を迎えているようですが、
しぇあひるずヨコハマでは、主に躯体や配管系の追加工事を盛り込んだ変更契約を年明けに結ぶため、まとまった資金の準備、親族内での調整を進めています。

とてもデリケートな問題なので、地域づくりやリノベーション系の講座や事例でも
あまり取り上げられないテーマだと思うのですが、僕がこのプロジェクトを進めるにあたり、
最も重要だと感じたのが「家族間合意形成」です。

物件の「所有者を統一する」という問題はもちろんのこと
活用についてのビジョンを共有できているのか
役割分担と、収益の配分をどうするのか
大事な家具や着物は残すのか
老後の貯蓄は…

といった、さまざま議論が発生します。
ある意味では避けてきた重たい話を、腹を割ってしなくてはいけませんし、
ほかの人に相談できるような内容でもないので、とても苦労します。

遊休不動産の活用というと、政治的、社会的、経営的、建築的課題を乗り越える記事や事例を良く目にしますが、実は、もっともっと身近な「家族」という単位をきちんとマネジメントしなくてはダメだと痛感させられた1年でした。

資金の話でいうと、11月からスタートしたクラウドファンディングも残り3週間です。

▼横浜の築58年のアパート改修で、多世代交流の「長屋広場」を創りたい!
https://faavo.jp/yokohama/project/1679

お陰様で、現時点の達成率は136%!「いいね!」の数は2000に到達しそうです。

遊休賃貸住宅を公共空間へと蘇らせる、そういう取りくみが横浜であることを是非広めてもらえたら嬉しいです。

引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!
posted by ちゅーさん at 07:41Comment(0)日記

都市の公共空間がもっと自由に使えたら

みなさん、おはようございます
そしてメリークリスマス!!

クリスマスの朝と言えば、子どもの頃は一番ワクワクしたものですが、
大人になってもそういう気持ちになりたいものです。

さて、先日21日に次のような記者発表が横浜市からなされました

【記者発表】市内の公園の活用について「サウンディング型市場調査」を実施します
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/kisha/h28/161221-1.html

<調査の背景と目的>抜粋
公園の整備が進みストックが増大するなかで、都市における様々な問題を解決するために公園が持つ多様性を最大限発揮するよう公園を使いこなすことや、厳しい自治体財政を踏まえつつ老朽化した施設の更新や魅力向上を行うことが求められるようになってきています。
本調査は民間事業者等の皆様との対話を通じて、質の高い管理や施設、空間の特性を活かしたプログラムにより市財政へ寄与しつつ、公園や周辺地域の魅力を高めるような事業展開の可能性を検討するものです。

何やら硬い感じですが、平たく言うと、

公園のスペースを利用して、カフェ、スポーツ、グランピング、いやいやもっと楽しい運営を一緒に考えていきましょう

というもの。

公務員の方々の温度が高く、しかも市内の公園すべてを対象にしているので、
クリスマスプレゼントを開ける前のようにワクワクしています

そして、よく考えなければならないのが以下の点。

・公園や周辺地域の魅力向上、賑わい創出への視点
・周辺地域との連携や地元調整への対応

やるからには事業として稼がなくてはならないのですが、周辺に魅力が波及していかなくては、
人が集まるだけ集まって、騒音やゴミなどの苦情の原因になりかねません。

しぇあひるずが「長屋広場」として特に周辺地域に気を配っているのは、
その空間・瞬間だけで盛り上がっていても意味がないと思っているからです。
失敗したからといって、敷地からの撤退はできません。

せっかく用途が大きく広がるからには、エッジを効かせたものにしたいですが、
その場を創るプロセスをオープンにし、なるべく早い段階で周辺地域の人々に参加してもらい、
「こういう場がずっとあったらいいな。運営したいな。」
という雰囲気にさせるのが大事かと考えています。
posted by ちゅーさん at 08:33Comment(0)情報

地域づくりに抜けている「マーケティング」という考え方

久々の投稿です。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

クラウドファンディングも期間半分の折り返し地点、達成率は124%まで来ました!
本当にありがとうございます!
引き続き頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!


https://faavo.jp/yokohama/project/1679

さて、昨日は「神奈川区地域づくり大学校」の第4講目でした。こちらは区長をはじめ、区政推進課、地域振興課などの行政の方、NPOの方、自治会・町内会運営に関わる方とのお話ができるとても良い機会となっています。

スモールエリアの課題を、町内会という切り口で見ることで、どういうアクションを取ればいいか具体的になるし、活動しているメンバーがとても近い範囲で生活していて、
活動そのものが、町内会メンバーの賛同を得やすいというメリットがあります。

実は、前回の地域づくり大学校のあとに一人で立ち寄ったカフェで、とてもショックなできごとがあり、考えをしばらく整理していました。

新子安にあるその店は、東海道の立ち寄りスポットとしても登録されている、地域に開かれた、コミュ二ティカフェでした。
そんな店の看板に書かれている「閉店セール」の文字。
一瞬目を疑いましたが、僕が来店した3日後に閉店することが決まっていたのです。
実は、反町にも「キャメル」という、東海道の立ち寄りスポットに登録されたコーヒー店があり、12月で閉店することが地元のニュースで伝えられた矢先でした。

理由は「赤字続きで、もう家賃が払えないから」とのこと。
そして、お店の方が吐露した「店がなくなっても誰も困らない」という言葉に、一番ショックを受けました。
儲る儲からないは仕方がないにしても、地域に必要とされていないという当事者の感覚は、コミュ二ティカフェとしては「致命的」だからです。
いろんなコミュ二ティスペースやカフェを見てきましたが、僕がはじめて直面する地域づくりの厳しい現実でした。

カフェの立地は、新子安駅から徒歩2分ほどの国道沿い。付近には新しい大きなマンションが建つ、ファミリー人口も多いエリア。お店の方も、近所に転入者が多いので、しばらく辛抱すればお客さんも増えると、頑張って経営を続けたようです。

店には、コミュ二ティカフェならではの手作り感であふれ、利用者の作品などの飾れるスペースが用意されていました。そして、お店の中でワークショップを行うなど、居場所づくりを積極的におこなっていたワケです。

でも、ちょっと待ってください。と僕は心の中で思いました。新子安や鶴見は都心へのアクセスもよく、特に海側のマンションは30~40代の比較的若い世代に人気です。そういった客層のニーズをつかめているのでしょうか?

自分の嫁さんにも、店の写真を何枚か見てもらいましたが、ワークショップなどができるコミュ二ティには自分は入っていけない、と鋭く指摘していました。
むしろ求められるのは、ちょっとオシャレなベーカリーカフェといったところ。
駅の反対側には、ナショナルチェーンやファミレス、大きなスーパーがありますが、まちを見ても若い女性やママが楽しくくつろげるスペースが圧倒的に足りないのです。

にも関わらず、コミュ二ティカフェは全体的に高齢者向けのつくりで、面倒見のよい高齢者が集まると、かえって新参者が入りづらくなるという心理を、理解できていないのだと思われます。

場づくりというのは、善意や気合では成立しない、きちんとマーケティングも必要なのだと、あらためて痛感させられることとなりました。