ゴールデンウィークが過ぎたと思えば、もう5月も後半なんですね。
五月病にはなりませんでしたが、前回のブログのあたりから、声の調子が悪い今日この頃です。
さて、未来の生活空間を創造する実践中のプロジェクトを表彰するコンペの、最終公開審査会が13日に行われました。
1つの住宅に1家族という、従来のサラリーマン世帯を前提とした住宅ではなく、複数の世帯がコミュニティとして共存し、自立した経済システムを形づくっている生活空間とは何か?
これは、建築家の山本理顕氏がコンセプトを提唱し、横浜国立大学大学院(Y-GSA)で研究をまとめた「地域社会圏」というモデルです。
<LOCAL REPUBLIC AWARD>
https://localrepublic.jp/
全国からエントリーされた、53の優れたプロジェクトの中で、しぇあひるずヨコハマは上位7作品に選ばれ、入賞を果たすことができました!
コンペでは、実践しているプロジェクトの持続性、自立性(自治)、経済性(価値交換)、空間性という、4つの評価ポイントがあり、現在の賃貸住宅を始めとする、多くの住まいに失われている価値を生み出したことが、今回の受賞につながったと確信しています。
優秀賞までは届かなかったものの、最終審査のプロジェクトのほとんどが建築家もしくはそれに近い仕事に携わる方の発表だったのに対し、こちらは僕とひるず住民の横国大生というキャリアの極めて浅いチームで、かつオープンして1年でよくここまで評価いただけたなというのが、審査を振り返っての感想です。
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<一次審査通過プロジェクト>
「CASACO azumagaoka」
地域拠点型シェアハウスの経済活動により、一帯に”他者との出会い”を提供する取り組み
「歓藍社 -藍染めを中核に福島の里山の暮らしを組み立て直す-」
地域内共同のものづくり形成による経済圏と、里山の生活風景の再構築を試みるプロジェクト
「しぇあひるずヨコハマ」
歴史と文化と自然と共生する住宅型複合施設による、価値交換および共創空間提供の試み
「鹿手袋の物語」
建物改修による、個々の有機的な繋がりと一帯の経済的自立をもたらす地域開発プロジェクト
「豊島 神愛館プロジェクト」
施設開発と福祉ネットワークの形成により、島の生活圏、経済圏を再構築するプロジェクト
「プレイヤーの背中を押す"Territorialship"とプレイヤーたちの"Trustship"による小さな経済」
鹿沼市旧市街の「祭り衆」による自治組織と「シゴト」を通じた連携がつくるローカル商店街
「吉田村プロジェクト」
農業特化の滞在型観光の育成による地域コミュニティの活性化プロジェクト
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優勝した鹿沼旧市街のプロジェクトが10年掛りで地域社会を構築したように、私たちもこれから小さな芽を大きく成長させていきたいと思います!
応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました!
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